「聞く技術」⑪ 

 

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(株)kikiwellキキウェルメンタルヘルスサービス
代表カウンセラーの菊本裕三です。

前回は凄く重要なことを書いた。

聞き上手とは話させ上手・・・。これを読んでいる人は明日から人と話をするとき、
意識してみてほしい。

自分の考えと会わない人、相手の知識よりこちらが上回っているとき・・・。
自分の意見や体験が言いたくてしょうがないはずだ。
その気持ちをぐっと抑えて、聞いてみよう。相手が話したいだけ話させてみよう。そうすることによって
相手はまたあなたに話しかけてくるはずだ。

なぜか?楽しいからだ。

以前にも書いたが、聞き上手倶楽部の採用条件の大事なところに「熱くない人」というのがある。

「熱くない人」というと誤解されるかもしれないが、ここではこう言わせて頂く。

私たちが募集をすると千通以上の応募メールが来る。その中に「私は人を助けるのが好きで・・・」とか
「周りからよく相談を持ちかけられて・・・」とかびっちりと書いてあるものが多々ある。
あと、「以前心の病を克服して・・・」とか。

どれも素晴らしい。突っ込みどころはない。
ただ、プロのカウンセラーや私たちが言うリスニングマスターには少々厄介なものなのだ。

まず、人を助けるのが好きって、困っている人がいたら普通自分ができる範囲で助ける。何も助けるのが好きってことを威張られてもって感じだ。おばあさんが道で転んでたら「大丈夫?」くらいなことを言って起きるのを手伝うくらいはするだろ。それは普通のこと、当たり前のことだ。

次に、周りから相談を持ちかけられて、というのもその人が解決してると思ってしまっているところが引っかかるのだ。
相談者が良く知っている人でも、その人の心の中まではわからないのに、具体的な解決策を平気で言ってしまうところだ。そして悦にはいるという、そういう・・・。
こういう方はいよいよ追い詰められると「気の持ちようだから」という最終兵器を持ち出す。
考えていただきたい。この世で人が思ったりやったりすることで、気の持ちようでないことがあるのだろうか。その気のポジションが定まらないから相談しているのに・・・。

最後に以前心の病の人だ。心の病を克服したことは勿論素晴らしいと思う。ご苦労されたことだろう。
だがしかし、その経験を他の人に押し付けるのはいかがなものだろう。
その克服の仕方はその人だけのものだ。聞かれたら話すくらいならいいが、自分が実践した方法を聞かれてもいないのに話すのは違う。

というわけで、熱い人が厄介なのをお解かりいただけただろうか。

勿論熱い人は駄目だといっているのではない。聞き上手になるにはそこの意識を変えないとプロとしては・・という話だ。

この話をすると私は冷めた人とか冷たいとか言われるのだが、弱っている人と密着すればするほどその人の事を気にしている、と思っている人もいると思うがそれは違う。

弱っている人は密着していると、何か自分でしようと思っても、密着している人に遠慮してしまうことがあるのだ。「あの人は一生懸命私たちの事を考えてくれるのだから、こんなことはやめておこう」という具合だ。
それはあまりにもったいない。その人が自分でやろうとしているのにその気持ちをそいでしまう。

あと、弱っている人のほうができていたりすると、密着している人が満足するようにしか動かない事もあるのだ。これは決定的にまずい。寄り添ってくれている気持ちに報いてしまう。逆転だ。

とまあ、すべてがそうではないがそうである確立が高いのでうちのスタッフになるのは遠慮していただいている。

ちょっと長いな。読む人いるのかな・・・。でも、つづく。


キキウェルメンタルヘルスサービス
菊本裕三



category: 聞き上手倶楽部誕生秘話&聞く技術

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