kikiwell(キキウェル)あさくら:「死にたいです」と言われたら 

 

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(株)kikiwellキキウェルメンタルヘルスサービス

カウンセラーのあさくらゆかりです!



取材を受けると必ずといっていいほど、先方から質問されることがあります。

「カウンセリングって相手の言うことを否定しないというのが原則なんですよね?
じゃあ、死にたい、って言われても否定しないで”どうぞ”って言うんですか?」



あなたが電話カウンセラーとして活動しているとしましょう。
今、利用者から電話がかかってきました。
電話の相手は泣きながら、消え入るような声で「・・・もう死にたいです・・・」と言います。
さて、電話カウンセラーのあなたは何と答えますか?

・・・・少しの間、目を閉じて考えてみて下さい。・・・・・・・・・・・



さあ、何と答えましょうか?

「死にたいなんて言わないで。そんなこと考えたりしてはダメよ」と言いますか?それとも

「今はつらいからそう思うだけよ。状況が変わればまた気分も変わるから」と言いますか?それとも

「命は大切にしましょう。せっかく生まれてきたんだからね。生きたくても生きられない人が世の中にはたくさんいるのよ」と言いますか?それとも

「自殺はいけないことよ絶対に死んではダメ!」と言いますか?

「私だって死にたいと思っていたことがあるわ。でもこうして頑張って生きているのよ」

「そんなネガティブな思いにとらわれていないで、何か別の楽しいことを考えようよ」

「本を読んだり人の話を聞いてみたりして、視野を広げるのもいいかもしれないよ。
自殺なんて考えないように、自己啓発とかさ・・・」



・・・これらの対応、一般的に考えれば「良いこと」であり
「相手の事を考えた発言」であると認識されるのだと思います。

ただし、聞くプロであるライトカウンセラーとしては
すべて「推奨されていない対応」です。

なぜ「推奨されていないのか?」
それにはそれぞれきちんとした理由があります。
なぜ前述した対応が推奨されていないのか?
ではどのような対応が望ましいのか?

答えはkikiwellの代表カウンセラー、菊本裕三が執筆した
「独立 起業完全マニュアル」の27ぺージに記載されています。

また、ライトカウンセラー養成講座を受講されたかたは
思いだしてみてください。
「死にたいです」と言われた時の対応は
講座では初級コースの前半のステップ
「共感する」の項目でお伝えしています。
講座を受講されたかたは上記7つの対応が何故推奨されないのか、について
理由もすべて答えられないといけません。
答えを見る前に、ご自身の記憶を確かめてみましょう。
また、望ましい対応と、何故それが望ましいのか、という理由もつけられれば完璧です。

特に協会員(一般社団法人日本ライトカウンセリング協会の協会員)であり、
現在ライトカウンセラーとして活動中のかたは
上記の質問すべてに対し、即座に答えられなくてはなりません。


・・・・・・・・・・・

★考え方

まずは「死にたいです」から一度離れて、
キキウェルが提唱している
「やってはいけない聞き方7つ」について説明します。

1、否定、反論する
2、相手の話を軽んじる
3、正論を言う
4、正悪を裁く
5、自分の話をする
6、与えられた材料(話し手が発した言葉)以外の話をする
7、望まれていないアドバイスをする


以上7つをふまえて「死にたいです」の対応についてみていきます。

1、「死にたいなんて言わないで。そんなこと考えたりしてはダメよ」
これは死にたい気持ちへの否定、反論です。

2、「今はつらいからそう思うだけよ。状況が変わればまた気分も変わるから」
軽んじています。

3、「命は大切にしましょう。せっかく生まれてきたんだからね。生きたくても生きられない人が世の中にはたくさんいるのよ」
確かに正論です。

4、「自殺はいけないことよ絶対に死んではダメ!」
”自殺はいけない”と裁いています。

5、 「私だって死にたいと思っていたことがあるわ。でもこうして頑張って生きているのよ」
自分の話をしています。

6、「そんなネガティブな思いにとらわれていないで、何か別の楽しいことを考えようよ」
”楽しいこと”は話し手が出していない材料の話です。

7、「本を読んだり人の話を聞いてみたりして、視野を広げるのもいいかもしれないよ。自殺なんて考えないように、自己啓発とかさ・・・」
望まれてもいないのにアドバイスをしています。


【望ましい回答の例】

「そうなんですね・・・(気持ちを受け止める)
よろしければお話を聞かせていただけませんか?(聞く姿勢を見せる)」


それでもどうしても「死にたい」と繰り返すかたに対しては
「私はあなたが死ぬことに賛成できない」と明言する。

【解説】
相手の話は、法的、人道的に問題がなければすべての事柄に対して全力で共感・肯定して受けとめよう。ただし、自殺したい、殺したい、人を傷つけたいなどと言われたときは、相手の行為行動には賛成せず、「そう思うあなた」を受けとめ、肯定し、事情を聞く姿勢をみせよう 。


いかがでしたか?
現役カウンセラーは、絶対に押さえておくべき「プロの聞き方」です。
現在カウンセラーとして活動していない協会員のかたも
押さえておくと様々なシーンで応用できると思います。


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